ゆうりの日常

イラストレーターであり絵本作家でもあり、シンプリストでもある。ちびキャラ記事、シンプル生活の記事、商品レビュー、イベントレポートを中心に記事を執筆中

同キャラを同じクオリティで描く凄さについての話

Twitterのスペースで話していた時のことです。

 

はじめましての方とお話しする機会があり、その中で絵についての会話になりました。

 

その時「同じキャラクターを同じように描く力ってすごいと思う」と言われました。

 

これ、絵師だと当たり前にできると思っていたことではあるのですが、絵を描かない人からしたら純粋な評価なんだと思います。

 

イラストレーターさんは、何かの作品の公式絵師とかではない限りは同じキャラクターを何枚も描くっていう仕事は多くないと思います。

 

ソシャゲとかになってくると同じキャラクターの進化前進化後みたいな形で何枚か同じキャラクターを描くことはあります。

 

でも、そうでない限りは「こういうイメージのキャラクターを描いてほしい」という要望に対してキャラをデザインしていくので、同キャラをずっと描き続けるということは多くありません。

 

対して漫画家やアニメーター、絵本作家とかは同じキャラクターを描き続けるのが主になります。

 

作品が出続ける限りはそのキャラクターを描き続けることになるので、同じクオリティで出し続ける必要は出てきますよね。

 

そういう意味では、「同キャラをそのキャラクターだとわかるクオリティで描くスキル」って高いと思われるわけです。

 

この話の時、私は漫画家さんとかに対してはすごいと思いました。

 

でもその方は絵本作家に対しても同じようにすごいと言ってくれました。

 

じゃあそのスキルはどうやって身に付けたのかっていうと、正直わかりません笑

 

それでも私なりに何かしらあったとは思うので、記事にしてみようと思います。

そもそも同じキャラクターを描くのが苦手だった私

このブログでも何回も描いていますが、私は同じキャラクターを同じクオリティで描き続けるのが苦手でした。

 

今でもできているかと言われると怪しいかもしれません。

 

なので、絵師になりたての時には同じキャラクターを描き続けるっていうことをやめていました。

 

毎回違うキャラクターを描き続けて、それをSNSにアップし続けました。

 

でもある時言われました。

 

「何を描いている絵師さんなのかがわからない」と。

 

そこで私は「同じキャラクターを描き続ける!これを描いている人ってイメージをつけるために」って誓いました。

 

それからは私の描くことになるキャラは「ビターちゃん」になったわけですね。

同じキャラクターを同じクオリティで描き続けるスキル

これに関しては、話をしているときには「自分の一番気持ちのいいバランスになるまで描き直して最終的に一枚の絵として完成させている」みたいな答えをしました。

 

これも間違いではないのですが、ちょっとふわっとしているなって改めて思いました。

 

じゃあ明確にこのスキルを身に付けるためにどうしたのかって言うと、やっぱりそのキャラクターを描き続けたっていうことになりますね。

 

ビターちゃんを描き続けるようになってから少しして、私は主線のない絵に絵柄を変えたわけですが、それからの方が同じクオリティで描けるようになったと思います。

 

私にとっては、主線があった方が作画がブレるんだと思わされた瞬間でした。

 

主線がない分、修正が自由にできます。

 

塗っていく段階で削ったり加筆したりがすぐにできるので、終戦が楽なんですよね。

 

なので、納得いくまで描くことができるので、同じクオリティにすることができているんだと思います。

 

主線のない絵は、私にとってすごく効率のいい方法だったというわけです。

 

とはいえ最初はそこまで整った絵になっていないと思っていました。

 

慣れてなかったため塗り方に一貫性が少なかったと思うんです。

 

それが少しずつ自分で気持ちのいい塗り方を見つけていき今の形になっているので、ここ最近の絵の方が同じクオリティになっていると思います。

陰影の考え方の違いに気づいた

主線のある絵の場合、陰影は立体感や光の入り方でどこに影が落ちるのかをイメージしながら塗っていきます。

 

なので、物体が重なる部分であっても主線が切り分けてくれるので影が落ちてなくても気にする必要がないんですよね。

 

対して主線がない絵だと、物体の切り分けを色で表現しないといけません。

 

その為陰影は物体を切り分けるための一つの方法として使われます。

 

例えば手が重なっているときには奥にある手は見え方的に影で全部落ちるわけではなくてもあえて影色で全部塗ってしまうとかをするわけです。

 

そうしないと手が一つに見えてしまい、違和感が出てしまうので。

 

多少のウソを入れつつキャラクターに陰影を描きこむので、考え方が少し変わってくるんです。

 

これに気づいてからは、陰影が恐くなくなりました。

 

今躊躇なく陰影を入れることができているのは、この考え方ができるようになったからです。

 

これは私の中では大きな成長だと思っています。

ミルクさんのような自由なキャラを描くのもクオリティ維持には大事かも

形が明確に決まっているキャラに関しては、クオリティに気を付けて描く必要はあります。

 

でも逆に、ミルクさんのような自由なキャラを描いてバランスをとるっていうのもあります。

 

ミルクさんは形が決まっていない上に、多きさも自由なのであまりクオリティを気にしなくても同キャラに見えてくれます。

 

ミルクさんは、多少作画が崩壊していてもそれがキャラの特徴でもあるので(形が自由という意味で)、色さえ同じなら「ミルクさんだ」とわかってもらえます。

 

こういうキャラを作ったことでバランスがとれているのかもしれないと、ポジティブに考えています笑

最後に

結果的に、私の場合は数をいっぱい描いたことと、主線がない絵に切り替えたことがクオリティ維持に繋がったということですね。

 

もしかしたら主線がある絵を描き続けていたら、クオリティ維持はできていなかったかもしれません。

 

今の絵柄に切り替えたことは大正解でした。

 

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