ゆうりの日常

イラストレーターであり絵本作家でもあり、シンプリストでもある。ちびキャラ記事、シンプル生活の記事、商品レビュー、イベントレポートを中心に記事を執筆中

作品制作については「お客様の立場になって考えた」瞬間に負けです

販売業や営業に関してよく言われるのが「お客様の立場になってものを考えなさい」ということですね。

 

お客様が何を求めていて、何に困っているのかを考えてそれを提供しなさいと、いうのが営業の基本みたいに言われますよね。

 

もちろんこれは間違ってないと思います。

 

何事も相手の立場に立って、相手が何をされたら嬉しいのかを考えた上でものを売る。

 

私はこれはよく言われました。

 

でもこれ私は少し違っている部分もあるんだと思うんです。

相手の立場に立った瞬間に負け確定

作品制作だけでなく、どんな仕事にも言えるかもしれませんが「相手の立場にたった瞬間にあなたの負け」です。

 

なぜか。

 

答えは簡単です。

 

相手の立場にはなれないから、です。

 

他人だからというわけではありません。

 

あなたはその道のプロです。相手はその道の素人です。

 

どう考えてもあなたは素人になることはできません。それを仕事にし、経験を蓄積させ、自分の中では完璧なデータがあります。

 

それを消すことはできません。

 

なので相手の立場になって考えても無駄なんです。答えは出ません。

お客様から一番遠い場所にいるのがプロ

お客様の立場になって考えるのが負けなのは、これに尽きます。

 

私だったら絵本作家です。

 

絵本作家である私からしたら読者の方から一番遠い場所にいます。

 

なので、プロです。

 

お客様は知っているものにはお金は出してくれません。

 

新しい体験にお金を出してくれます。

 

絵本なら見たことのないもの、読んだことのないもの、自分には想像ができないもの

 

それらに魅力を感じたりしたときに買ってくれます。

 

絵に関しても同じですね。

 

自分に描けないもの、自分には想像もできない世界観に対してお金を出してくれます。

 

それがプロの絵本作家である私の役割であり、価値の提供です。

 

これがもしお客様と同じ立場になった絵本だったら、プロと読者の立ち位置が同じなので、そこにはお金を出してはくれません。

 

差がないからです。読まなくても理解ができるようなものに読者はお金は出してくれません。

 

私の役割は、読者の立場になることではなく、読者に見たこともない魅力的な世界を提供すること、です。

最後に

プロはその世界の専門家です。

 

作家なら世界観や見たこともない物語で、バイヤーなら驚くような価格や販売方法に対しての魅力度で相手に対しての価値を提供していくことが大事です。

 

同じ立場になってはいけません。

 

同じ立場になった瞬間に、それはどんなに魅力的で役に立つものであっても売れません

 

私はビターちゃんの物語を考えた時、近所のなんでも話を聞いてくれるおじいちゃんおばあちゃんみたいな存在を想像しました。

 

そこに自分の世界観をミックスして今の形を導き出しました。

 

テンプレート化されたものはとてもわかりやすいです。

 

ドラえもんはのび太がいじめられたり困ったときにドラえもんが道具を出してくれます。

 

そしてその道具で一時の幸福を感じるのび太でも、最後はしっぺ返しがくる、というのが物語のテンプレートですよね。

 

わかっているのになんか観てしまう、そんな魅力があります。

 

笑ゥせぇするまんも同じです。

 

物語の主人公が現実世界で困ったとき、喪黒さんが出てきて幸せを提供します。

 

でもそれにおぼれた主人公は結果的に自らを破滅に導くのです。

 

こういう物語の流れがある程度決まったものはわかりやすくて読みやすいですよね。

 

そこにいかに新しいものを含めることができるのかが勝負です。

 

この差が大きければ大きいほど、魅力的であれば魅力的であるほど読者の方に届くわけですね。

 

私はビターちゃんでそれができていると思っています。

 

というか、できている自信があります。

 

その物語の流れの中で、いかに新しい価値を提供してシリーズ化させ行くのか。

 

期待していてほしいです。

 

でも、「私だったら。。。」というセリフは誰でも出ます。

 

出たとしても安心してください。

 

出てしまったら一旦立ち止まってください。

 

そして考え直してください。それで問題ありません。

 

私もよくあります。私は絵本を作っているときにやっぱり考えてしまうんです。

 

でも出たらその思考は止めます。この物語は一番遠い位置にいる私が作っているのだから、読者の立場になってはいけない、と思い直します。

 

そして自分の世界観に戻ってきます。

 

それで良いんです。

 

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