海外は、日本に比べてアートに関する関心高いので、良い絵は純粋に評価されますし売れます。
対して日本はアートに関する関心がそこまで高い国ではないので、良い絵であっても理解ができないと全く売れません。
日本ではキャラクター先行で売らないと絵が売れないのが現状なんですね。
何かのキャラクターの2次創作や、そうじゃなくてもオリジナルキャラクターでもやはり「キャラ先行」なので、それが売り方になってしまうんですよね。
そして、絵を描きたいと思っている人の多くは「キャラを描きたい」に直結するイメージや道すじを考えているんだと思います。
絵を描く職業の中で一番なりたいと思っている人が多いのがイラストレーターなのでしょうがない部分でもありますよね。
それは将来の夢の一つなので、どんどん進んでいってもらいたいと思います。
が、対して「キャラクターがないと売れない」っていう状況はなんとかしたいなと考えている部分でもあります。
自分の絵がキャラ先行ではない
私の絵はキャラクター先行ではありません。
描きたい絵のイメージに合うように2頭身のちびキャラを描きこんで完成させているような感じです。
こんなキャラクターを描きたい、とか、オリジナルキャラクターを考えて描きたい、というものがほぼありません。
イメージしやすいところで言えば、「2頭身のデフォルメに落とし込んだデジタルを使った絵画」のような感じでしょうか。
すいみんちゃんはそういう意味ではちょっと特殊でした。
そんな私の場合、日本では人気を獲得しづらいような状態なんですよね。
ただ私は、自分の絵を信じていますし、イメージに合うようにキャラを描くことができるので、オーダーによって変えることはできます。
そういう意味ではイラストレーターとしての仕事もこなせているような状態ですね。
普段描く絵がキャラクター先行になっていないので、どちらかというと絵描きという肩書があっていると思っています。
絵画に親しみすぎたのも原因
昔からアニメ自体を観ていたとしてもどっぷりなタイプではなかったので、アニオタにはなりませんでした。
その代わり、特撮に関してはどっぷりだったわけですが(笑)
その反面、絵画が好きで画家さんの作品を数多く見てきて、美術展に行くのが好きだったので、そっちの影響を大きく受けてしまったんですよね。
その上で自分にできる表現としてちびキャラというモチーフを取り入れて今の絵の原型ができたので、キャラ先行でないのは必然だったのかもしれません。。
ただそれが悪いことだとは思っていなくて、むしろ良かったと思っています。
私の得なポーズを描くというのが最大限活かせますし、毎回キャラクターを考えなくてもよくなりますから。
オリキャラを毎回描くのは非常に大変です。同じキャラクターばかりを描くのもわりと辛い。でも私が描くちびキャラっていう印象は欲しい。
そう考えて色んな絵師さんの作品を取り入れて作り上げたので今のちびキャラの描き方です。なので、あの描き方自体が私のオリジナルなんだと思っていますし、信じています。
結果的には、それが「一般的な日本でウケる絵とは違ってしまったのは否めない」わけですが汗
私の目指すライトでポップな絵画的デジタル画
絵画って、理解できない人からしたらすごくハードルが高い娯楽ですよね。
何を描いているのかわからないとか、どういう意図で描いているのかわからないとか、興味がないとか。
それに比べると今の日本でヒットしているキャラクター先行の絵っていうのは、非常にわかりやすいし、親しみやすいし、普段見慣れているタッチのものなので受け入れやすいですよね。
わかります。
私の場合は、絵画をそもそも描いたことがないので額に飾られるような絵に関する「描く」ということに関しては詳しくありません。
でも、ライトでポップなものであれば親しみやすいんじゃないかと思って、モチーフを2頭身にしたり、難しく描かなかったりして自分の表現を追求してきました。
私のキャラクターは、描く女の子や男の子そのもの
私のキャラクターは何かといわれると、私の描く女の子や男の子のキャラクターそのものだと思っています。
とくに名前があるわけではないし、毎回髪型とか髪色とか全然違うけど、それらは全て私のキャラクターです。
ちびたちの世界の住人です。
毎回描く子が違うけど、私はあまりこだわらない。
一度くらいはわかりやすいものを描くのもいいかなって思うので、そこは自分のペースでトライしていこうと思います。