私の半年ぶりとなる新作絵本「ビターちゃんとミルクさん」が昨日から販売を開始しました。
今作は、どこまでもこだわりを詰め込んで、その上で可能な限り時間をもらった自信作になっています。
今年は2作絵本を出したいと思っているのですが、今作に力を注いでやっとの思いで子どもを送り出したのでもう1冊が出せるかわかりません。。。
なのでこの作品が今年の最後の作品かもしれません。
前回の記事はトップページに少し記事を修正した上でAmazonリンクを載せて再度公開しているので、そちらを見てみてください。
一応こちらにもリンクを載せておきますね。
Amazonの販売ページはこちら。
前回の記事や細かい部分はこちらの記事へどうぞ。
今回の記事では、新しくチャレンジしたことを書こうと思います。
物語の概要
チャレンジしたことの前に、物語の概要を書かせてください。
今作は、ふしぎなカフェシリーズの前日譚となる0話的な位置づけになっています。
「ビターちゃんはコーヒーが好きな妖精。
しかしビターちゃんの存在は誰も知りません。一人でひっそりと毎日を過ごしている日々でした。
それでも毎日まちに出ては妖精に声をかけていました。でもやっぱり誰にも見えないので気づいてもらえませんでした。
そんなビターちゃんにあるキセキが訪れてー。」
と、物語はこうなっています。
ビターちゃんとミルクさんの出会いやなぜビターちゃんの帽子の中に住んでいるのか、なぜカフェを始めたのかを描く心が温まる感動物語となっています。
昨日から発売されているので、よかったらAmazonページを覗いてみてください。
クリックしてくれるだけでもありがたいです。
以下から今回のチャレンジに関することを書かせていただきます。
文字数の意図的な制限
今作は、新しい試みとして「文字数を140文字以内に制限」して書きました。
Twitterの通常の文字数制限と同じ文字数ですね。
つまりは簡単に言えば、一ページで一ツイートになるようにした、ということです。
これには明確に意図があります。
その意図というのは、以下です。
- SNS等でみんなが慣れている
- 読める文字数に限界がある
- 物語の重要な部分だけを書くことになる
SNS等でみんなが慣れている
Instagramなどいくつか違うSNSは多いですが、制限された文字数の中で書くことが多いのがSNSです。
とくにTwitterの利用がかなり多い日本において、140文字っていうのは馴染みがあります。
その文字数の中で書くことでアレルギーを起こさずに読んでもらえるかなと考えました。
なので、意図的に文字数は140文字として今作は制作を行いました。
読める文字数に限界がある
Twitterの文字制限である140文字って、ある意味ちょうどいいラインだと思うんです。
そこが読める限界なのではないかと判断されてあの文字数になっているわけですよね。
そして実際、140文字以内のツイートが多い中でみなさん工夫しながら投稿していますよね。
そして読むこちら側も文字数が少ないとすんなりと読めると思うんです。
逆に140文字きっちり書かれているとちょっとウッ!ってきませんか?
それが今の世の中では当たり前になってきているということだと思います。
なので、絵本に関してもそこが読める限界なのではないかと考えて今作では一ページに対して書いてある文字数は140文字以内としました。
物語の重要な部分だけを書くことになる
文字数を制限するということは、書ける文字数には限界があるということです。
つまりは物語上、蛇足になりやすい部分を極限まで削らないといけなくなります。
まとめる力が必要になるということです。
自分に対してそこまでの制限をかけて挑んだため、今作は物語のまとまりがかなりいいと自負しています。
蛇足となりやすい部分は削り、物語の大トロだけを一ページ一ページ丁寧に作っていきました。
その為、かなり読みやすいものになっていると思います。
ふりがなを加えた
ふしぎなカフェシリーズは、大人向けだったのもあってふりがなを意図的に使用していませんでした。
ですが今作は、シリーズとしては別の作品となっているので漢字の量を増やすとともにふりがなを加えました。
こうすることで意図しない伝わり方をしないようにし、その上で子どもにも読めるようにしました。
この作品を一つのターニングポイントとして、以降の作品にはふりがなを加えていこうと考えています。
私の使っているソフトにはふりがなを自動で生成することができる機能はないので、全部手書きでやることにはなりますが、それでも読者の方の読みやすさを重要視し、読者ファーストで制作を行っていこうと思います。
背表紙にもこだわりと入れた
背表紙に関しては、ふしぎなカフェシリーズは制作をお願いしていました。
ですが今回に関しては全て自分で手掛けさせていただきました。
その為、表紙裏表紙とシームレスになるようにデザインしています。
それがこれです。
全てが繋がるようになっているので、開いた時の一体感が高く、フォントも揃えたのでより世界観が統一された形になりました。
読みやすさを重視した文字デザイン
今作は、絵の中に文字が書かれるようなページがそれなりに出てきます。
その為、黒文字は読みにくい部分も出てきました。
そこでページによって文字の色を白くデザインするようにしました。
これによって読みやすさも担保しつつ、世界観も崩れずに行くことができました。
また、文字の配置に関してもこだわってデザインしたので、今までよりも成長した作品になっています。
最後に
絵本作家として、プロとして活動をしてからわかったことや経験したことをしっかりと踏まえたうえで、それを作品に落とし込むのは難しいです。
でもこうやって新しいことを模索しながら作っていくのは、歩みを止めないことにもなるのでワクワクした気持ちで制作をすることができます。
一作一作力を出し切って、その上で出し切った力を次回作ではまた全力を出して挑む。
そして良い作品を作り続ける。
それが私の生きる道です。
見届けてくれると嬉しいです。
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