ゆうりの日常

イラストレーターであり絵本作家でもあり、シンプリストでもある。ちびキャラ記事、シンプル生活の記事、商品レビュー、イベントレポートを中心に記事を執筆中

一枚絵と絵本の絵の描き方の違いって?絵の仕事は多種多様

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イラストレーターは1枚絵を描くのが仕事です。

 

その為素材となる絵を何枚も色んな構図で描き、そこからクライアントが良いと思ったものを仕上げて納品します。

 

対して絵本は絵を何枚も描きます。同じキャラクターを別の構図や見え方に沿って仕上げていきます。

 

同じように1枚絵を描きあげていきますが、そこには明確に違う部分があります。

ストーリーに沿っているのか、クライアントのイメージに沿っているのか

イラストレーターと絵本作家の絵の描き方の違いの一つ目はストーリーに沿っているのかクライアントに沿っているのかです。

 

イラストレーターは、クライアントの意向に合わせて制作をしていかないといけません。

 

その為、自分の中のストーリーはありません。

 

また、そこにオリジナリティも存在しないことが多いので、自由に絵が描ける仕事というわけではありません。

 

クライアントが主体となり、自分の意向はそこには存在しません。

 

対して絵本作家は、ストーリーに沿って絵を描いていきます。

 

そこにはオリジナリティが必要になります。

 

また、クライアントの意向は含まれないので描きたいストーリーにあった絵を自分で考えて描いていきます。

 

自分が主体になっていくわけです。

一度描いたら終わるか、何枚も描くのか

イラストレーターの場合、クライアントとの仕事が終わるとそのキャラクターをまた描く機会はそうそうありません。

 

毎回依頼が変わるのでその都度描くキャラクターは変えていくことがほとんどです。

 

よほどそのイラストレーターのキャラクターをクライアントが気に入って依頼が入らない限りは、指定されたイメージで描くことになります。

 

その為、1枚あたりのクオリティの高さがかなり要求されます。それこそソシャゲの絵に関してはより多くを求められるでしょう。

 

対して絵本の場合は、同じキャラクターを何回も描く必要があります。ストーリーに登場させる数だけ描く必要があり、漫画家のように同キャラを同じクオリティで描く技術が求められます。

 

その為、一度描いたところで終わることはないのです。

 

ここにも大きな違いがあります。

背景も同じものを複数の角度から描く必要がある

キャラクターだけではありません。

 

背景に関しても絵本の場合は同じ背景を別のアングルから何枚も描く必要があります。

 

それ自体はイラストレーターも同じですが、違いは、採用された構図で仕上げるのか描いた絵を全部使うのか、ですね。

 

絵本作家に限らずだと思いますが、ストーリーを描く人は同じような絵を何枚も描きますし、別のアングルからも描きます。

 

そしてそれらを全部使うのか全部ボツにするのかは本人のさじ加減です。

絵本作家は一定の画力以上は求められないことが多い

先ほど「イラストレーターは1枚に対してのクオリティの高さがかなり求められる」と書きましたが、絵本に関してはそうではありません。

 

絵本として出ているものを見るとわかりますが、そこまで高い画力のものは多くないと思います。

 

つまり、絵本は一定の画力さえあればそれ以上は求められないことが多いんです。その代わりシンプルに伝わる絵を描かないといけなかったりするので、インパクトは求められます。

 

イラストレーターさんの画力はずば抜けて高いです。それは、たった1枚で全てを伝えないといけないからです。

 

複数の絵で魅せる絵本と違い、納品した1枚でクライアントのプロジェクトが成功するか失敗するかが決まってくるので、生半可な画力では許されません。

 

デフォルメの中にもリアリティが求められるのです。

そもそもアナログで描くことも多い絵本の絵

イラストレーターの仕事のほとんどはデジタル環境です。

 

デジタルで制作し、そのまま納品まで済ませることが主流になっています。

 

イラストレーターに限らず、ほとんどの絵の仕事はデジタル環境であることが多いです。

 

対して絵本作家はアナログで描いている人もまだまだ多くいます。絵本作家に限らず、漫画家もアナログ環境の人は多いです。

 

ここも大きな描き方の違いだと思います。

 

アナログで描くメリットは、デジタルには出せないぬくもりやあたたかみを出すことができるところです。

 

子どもがメインターゲットである絵本は、子どもが見たときの印象を大事にしているので、デジタルのキレイな感じがウケないこともあります。

 

テクスチャ等を使用してアナログ感を演出した絵を使用している絵本も多くなっているので、「アナログ感」というのが大きなキーワードになっています。

 

私の持っている絵本も、大半がアナログで描かれています。そこにはアナログで描くことへの必要さがあるためなので、求められるものの違いですね。

 

もちろんデジタルで描かれている絵本もあるので、一概には言えませんが。

画力が追い付かないなら別の道を選ぶのも手である

日本人はなぜかイラストレーターという職業にすごく執着します。

 

絵の仕事と言えばイラストレーターと思っているんだと思います。

 

正直、イラストレーターという職業自体は今や珍しくないので、競合がずっと競っているような状態です。

 

そこに参入するのはかなりハードルが高いでしょう。

 

また、描こうとする絵も女の子やキャラクターとなってくるとより難しくなります。そうなったとき、自分と人との違いやオリジナリティがかなり求められていきます。

 

好きな絵だけを描いて生きていけるような職業ではありません。

 

私もイラストレーターとして活動をしていますが、正直描きたい絵を求められることはほとんどありませんでした。

 

それに、上には到底勝てませんでした。じゃあどうしようかって思った時に、別の得意なものをかけ合わせようと思ったんです。

 

私の場合、立ち絵を描くのは得意ではないのですが、ストーリー性のある絵を描くのがある程度得意でした。さらにこうやってブログで文章を書くのにも慣れていました。

 

得意というよりも少しだけ他の人と差別化ができるものってくらいだったかもしれませんけどね。

 

そして自分の絵柄にあっているものを探す中で、自分の絵の特徴は絵本向きだと思ったので目指したというところもあります。

 

LINEスタンプ向きって言われたときには、スタンプクリエイターになりました。そうやって何か自分が少しでも戦えるフィールドを探していくことで、イラストレーターじゃない別の絵の仕事が見つかっていきます。

 

固執してはいけないんだと思います。

 

そういう意味で、この記事が何かしらの役に立てばいいなと思って書きました。

 

とはいっても、絵本作家を目指したいと思う人は多くはないのかもしれませんけどね(笑)

 

 

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