ゆうりの日常

イラストレーターであり絵本作家でもあり、シンプリストでもある。ちびキャラ記事、シンプル生活の記事、商品レビュー、イベントレポートを中心に記事を執筆中

絵本作家になって思ったことや感じたこと

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絵本作家になってから絵本に触れる機会が改めて増えました。

 

「その道を極めるなら先人の方たちの作品に触れること」というのがありますが、まさにそれです。

 

すでに半世紀も売れ続けている絵本もあれば、ここ数年の間に発売されてから長く売れている絵本もたくさんあります。

 

でもどれでもこれも素晴らしい作品ばかりです。

 

子どもの時には気づかなかったようなことに気づいたりして、新しい発見があります。

 

そんな中で、絵本作家になって感じたこともたくさんありました。

簡単そうで難しい、技術の結晶

一番感じたことはやっぱり簡単そうで難しい、ということです。

 

絵本って、ぱっと見自分でもすぐに作れそうって思ったりするようなものも多いですよね。

 

シンプルな絵に数文字の文章だけのものとかもたくさんあります。

 

私も昔はすぐに作れそうって思ってました。でも自分で作るようになってから気づいたんですよね、難しいってことに。

 

作れそうで作れないんですよね。やってみてすごく感じました。

 

この表現が的確なのかダメなのか。この文章量だと多いのか少ないのかなど、考えることは山ほどあります。

 

そしてわかりやすくするための細かい部分の調整とかもあります。最後まで悩みに悩んで決めないといけません。

 

それがとにかく難しいんですよね。痛感しました。

 

作れそうで作れない難しい世界であることがよくわかりました。

本当のシンプルの難しさ

シンプルって、一見すると簡単にできているように感じます。

 

でも実際には緻密に計算されたうえでできていることがほとんどです。

 

シンプルほど難しいものはありません。むしろ作りこんだ方が楽だったりします。

 

絵も描きこんだ方が楽だったりします。シンプルにデフォルメしていくと、モチーフとして伝わらなくなってしまうのではないかという不安と戦いながら計算して描いていきます。

 

だからこそパッと見ただけで伝わるようになっているわけです。

 

シンプルとは、最も難しいもののことであるということが、絵本製作を通して痛いほど感じました。

 

練りに練らないとそぎ落としたシンプルさにはどうしてもならないので、頭を使います。

 

一見単純に見えるものの中にも緻密な計算がされている。作品を見る時の見方がガラッと変わりました。

説明してしまうクセがどうしても出てくる

ブログをやっているからかもしれませんが、説明するクセがついてしまっています。

 

その為、文章で状況を説明してしまいそうになります。

 

それをしっかりとコントロールして、説明しなくても伝わるように調整していく作業がもっとも頭を使います。

 

でも説明しなさ過ぎてなにも伝わらないっていうのはもっとも問題です。

 

いい塩梅を見つけて、そこにむかって落とし込んでいくことが必要になります。

 

この作業が絵本を描いていて一番疲れますし、神経を使います。

 

でも他の本にはない醍醐味でもあると思います。

 

小説はある程度難しい言葉を使っても問題ありません。読む年齢層が高いですし、文章で構成されているので説明も書けます。

 

エッセイやそのほかの本にしても同じことが言えます。

 

でも絵本は子どもが読む本です。子どものわかるレベルに落としたうえで的確に伝えないといけないので、そこのコントロールが大変です。

 

これは、描きながらどの程度がいいのかを探っている状態ですね。

ページ数が多くても4ページ絵本を作ったことで得た感覚

これは私ならではかもしれませんが、4ページ絵本を制作したことでページ数が多いストーリーでも4ページ絵本何作品分かを先に考えられるようになりました。

 

4ページ絵本は1週間で描いています。つまり4枚は1週間もあれば描けるということです。

 

さらに、4ページ絵本は文章と絵を分けて考えれば8ページ分です。

 

絵本の一番短いものなら8ページというのもあるので、1冊分を1週間で作っていることになります。

 

さらに今の段階でビターちゃんのストーリーを6作品作っているので、表紙入れれば30ページ分、文章と絵を分ければ24ページ+6枚で31ページ分になります。

 

絵本1冊分に相当します。

 

これだけの量を6週間かけて描いたことになるので、1冊分を作るのにそこまで多い分量じゃないなと思いました。

 

集中すればわりと作れることは肌感覚でわかりました。

文章量少ない絵本は尊敬

絵本の中には、ストーリーになっているのに極端に文章量の少ないものもあります。

 

この間参加させていただいた企画の紹介記事の中でも紹介した「こっそり どこかに」はいい例だと思っています。

www.yurimani.xyz

「こっそり どこかに」は7575形式で文章ができています。7文字5文字7文字5文字ということです。

 

1ページ24文字でストーリーが書かれていて、しかもそれをしっかりと成立させています。文字に合わせて絵ができているので、絵で与える印象はどこか怖かったりという視覚的な情報だけ。

 

ここまでそぎ落としているのにストーリーとして読めるのは、ホント尊敬します。

 

絵本って想像以上に自由です。なんでもありの世界なので、その自由さをもっと楽しみながら描いていこうと思います。

 

 

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