6月18日に放送された世にも奇妙な物語22夏の特別編ですが、しっかりとリアタイ視聴しました。
ここ最近の世にもは私の中では好感触な方です。
というのも、世にもはホラー系がかなりプッシュされているのもあって、それ以外のものがどうも評価としては微妙になりやすいんですよね。
オチが弱かったり、感動で終わって奇妙さが少ないとか言われがちなのが悲しいところです。
でも、それらも全部細かく観ていくとよくできてるなって思うことも多いんです。
そんな中で今期の世にもは、私の中では全部外れなしの傑作揃いでした。
感想はできるだけネタバレにならないようにはしますが、気になる方は観てから読んでくださいね。
今回のテーマは「ものの見え方の違い」です。
オトドケモノ
ジャンプのマンガ企画で作品を募った中で、大賞とは言わなくてもドラマ化検討作品の中に残っていた3作品の1作でした。
それが早くもドラマ化となりました。
この作品、ホラー以外で世にもが得意としているジャンルの一つでした。
不思議系や不気味さの雰囲気があり、後味の悪いタイプの作品ですね。
「おばあちゃん」とかの類。
オトドケモノというアプリを主人公が見つけ、それを利用するところから話が始まりますが、中毒のようになっていくのは今っぽくてリアルでした。
誰でも便利で早く手に入るならそりゃ飛びつきますもんね。
そして、主人公夫婦は分析を始めるっていうのが「あるある」となりました(笑)
結局甘いものには罠がある、美しいものには棘がある、というように転落してしまうわけですね。
で、ラストまで一気に加速していくという。
オチの後味の悪さと人の怖さがなんとも世にもらしい形で、1話目にはちょうど良かったです。
にしても北山君の演技が上手いこと上手いこと。
収入の少ないデザイナーの役でしたけど、ちゃんと妻に頭が上がらないような表情をしてくれますし、焦ったりとか喜んだりとかの喜怒哀楽の表情が全部違ってよかったです。
最後の怪しげで怖い表情も良かったです。
何だかんだ銀座
この手の意味の分からなさもお得意なパターンですよね(笑)
ニホンオオカネモチの採取っていう謎の生物を父と子で虫取り網もって罠をしかけるって、どういう状況なのよっていう始まり方(笑)
そしてそれを説明することなく、話の中で少年がオオカネモチの育成方法をノートにまとめていく過程で、どういう生態なのかがわかっていくという作りでした。
ニホンオオカネモチは、虫取り網を持っているということは昆虫的な扱いなのでしょう。
人外を人が演じるのは昔にも「PETS」というのがありました。
あれは買主に捨てざるを得ない状況になって路上に放置されることになった猫の物語を描いていましたが、こちらは採取からの話。
テイストは違えど、わりと感動系に収まりががちなのですが、少し違いました。
というか、怖さのベクトルは違えど、やっぱりゾクッとする系でしたね(笑)
この手の話は、それが当たり前の世界であることが説明せずとも描かれていくので視聴者的には必死に追いついていかないといけないっていうのがあります。
でも今回の何だかんだ銀座は、わりと理解が早くいったというか、混乱せずに観れました。
ニホンコガネモチとか種類がたくさんあり、それを常に連れてい歩いているのが当たり前になっている世界なので、シュールと言えばシュールでしたけど(笑)
ガラの悪い子どもにはしっかりとガラの悪いビジュアルの生き物がついて歩いてましたしね(笑)
類は友を呼ぶとはこのことですね。
情報が出た時には相方の上田さんの方がいいのではと言われていた有田さんでしたけど、ふたを開けてみたらむしろ役にハマってました。
とはいえ、昆虫扱いなのに銀座に週3回行かないといけなかったり、散歩させないといけなかったり、犬っぽさもあります。
これは有田さんだからできる役だなって。
主役は有田さんでしたけど、メインは子どもの方でしたね(笑)
メロディーに乗せて
主演を務めた生田絵梨花さんは、乃木坂世にも出演の4人目になりましたね。
厳密には2021年に卒業されているので「元」ではありますが。。。
最初が2018春の特別編のフォロワーの白石麻衣さん。2人目が2021年秋の特別編のスキップに出てた堀未央奈さん。3人目が今回の2022夏の特別編のオトドケモノに出てた樋口日奈さん。
世にもでちょいちょい出てくる謎の固有名詞系。
ベビートークA錠とかの類ですね。
脳内メロディー症候群という病気を発症した主人公。メロディーに合わせた行動をとらないといけないっていうなんとも変わった話でした。
脳内メロディー症候群は世界に3人しかいないなか、その一人になってしまった主人公と、同じ病気になってしまった男性が出会うことから物語が始まります。
医師が深刻に話を始めるのに、脳内メロディー症候群というワードがポップすぎて話が入ってこないという(笑)
そして、聴いてはいけない音楽があるということを医師が話しますが、それが何なのかの考察が捗りました。
聴いてはいけない音楽というのは最後に明かされますが、「なるほど、そうよね」となります。
それ以前に、色んなBGMが流れ、BGMだけにとどまらずに歌ものとかも流れてきます。
さらにレギュラー回の時にはあった「ストーリーテラータモリさんのドラマへの介入」が久々にありました。
電話してるふり
必ず一つある感動系の作品でした。
主人公は、ナンパの撃退法としてパパと電話をしているふりをすることが当たり前になっています。
その日も同じようにナンパの撃退法としてパパと話しているふりをしますが、電話はしてないと疑われます。
電話を取り上げられてしまい、バレたと思った主人公ですが、ナンパ男は誰かと話しているそぶりを見せます。
そのまま電話を終えて立ち去っていくナンパ男ですが、主人公にはパパの声が聞こえません。
でも実際パパは。。。?という内容。
感動系の話は奇妙さがつかみづらいところはありますが、内容はちゃんと奇妙系。
感動系の中でもすごく完成度が高く、シンプルに面白かったです。
が、ただの感動系で終わらないのが世にもの面白いところ。
これを最後に持ってくるあたりが世にもらしいです。
解釈が二つに分かれる終わり方をしました。
全体通しての感想
今回の4つの話。
全部テイストは少しずつ違っていて、全部面白かったです。
わかりやすくホラーというものはなかったですが、むしろ世にも奇妙な物語はこういうテイストの方が気味が悪い感じもしていいですよね。
私はただのホラー系よりもこういう「後味の悪い感じ」の方がわりと好きだったりします。
世にもは直接的なオバケ、幽霊のたぐいは出さない、というのが一つのルールになっていますが、それが破られる回もありました。
ですが、基本的にはオバケや幽霊に頼らない「人怖」な話の方が一般的です。
それがうまく別のテイストで描かれていたので、濃厚な4編でした。
今回は秋放送の予告は流れませんでしたけど、秋の放送自体は決まっているような演出でした。
撮影が追い付いていないのかもしれません。
秋の放送だけは確定しているけど、内容はこれから詰めていきます、的な事なのかもしれませんしね。
前回までは次回の内容の予告が流れたりもしていましたので、そこは違いがありました。
多分ですが、春の特別編から夏の特別編になって、次の放送が秋の特別編なので、期間が3か月程度しかなく、そこから企画を練って撮影をするのには時間がなさすぎるからでしょうね。
逆に秋の特別編から夏の特別編に関しては、半年程度の期間があるので、企画を練って撮影をするにしても十分時間が取れるのではないでしょうか。
その関係で撮影が進んでいて、夏の特別編の時には次の放送の準備や編集が進められていて順調にいく、ということですかね。
とはいえ、今回は次回の予告が流れませんでしたけど、逆に期待できるのでいいかもしれません。
今作は、GYAO!やTVerとかで見逃し配信がされています。
私はリアタイとCMカットの編集した録画で2回観ました(笑)
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