ゆうりの日常

イラストレーターであり絵本作家でもあり、シンプリストでもある。ちびキャラ記事、シンプル生活の記事、商品レビュー、イベントレポートを中心に記事を執筆中

絵に関する質問が下手な人の特徴と改善点

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動画で配信されていたり、ブログで発信しているイラストレーターさんはたくさんいますよね。

 

イラストレーターさんは「絵を描くこと」が仕事なので、プロです。

 

結構ラフにファンの方と交流をされている方もたくさんいて、今はマシュマロとかを使って気軽に質問を受け付けている人もいます。

 

私も聞かれることがあるんですが、よく「イラストってどうやって描くんですか?」とか「アニメのこういうテイストの絵を〇〇みたいに描きたいんですけど、どうすればいいですか?」って質問をする人、多いです。

 

この質問、絵描きにしたらすごく困る質問です。

 

「絵ってどうやって描くの?」という質問がなぜ困るのかを教えますね。

 

これを知っておくと、イラストレーターさんに対しての質問の仕方を的確に伝えることができるようになりますよ。

絵ってどうやって描くの?という質問の抽象的さ

質問者からしたら、「絵ってどうやって描くの?」という質問は、シンプルで簡単な言葉です。

 

ですが、絵描きからしたら「その質問の意図がわからない」となります。

 

なんで?簡単にサクッと教えてよって、質問される人は思うと思いますが、その質問に対して答える側は、約10倍近くの答えのバリエーションがあるので、どれが正解かわかりません。

 

質問が抽象的すぎるのです。

 

質問者さんがどういうものを求めているのかが読み取れないと、的確に正確なアドバイスができないんですよね。

的確に答えが欲しいならこういう質問のしかたをしよう!

既存のキャラクターっぽく描きたい時など

絵の描き方に関する質問は、「自分がどういうイメージのものが描きたいのか」を明確にする必要があります。

 

例えば、「〇〇みたいな絵が描きたいんですが、どうすればいいですか?」と質問をする人がいますが、意図が伝わるでしょうか?

 

質問者は、そのキャラクターがわかっているので、自分の中では伝わると思っているのでしょう。

 

でも、そのキャラクターを全員が知っているわけではありません。

 

さらに、「〇〇みたいな絵」って言われても、その絵のテイストのように描きたいのか、そのキャラクターを2次創作で上手に描く(模写をする)コツを知りたいのか、顔の感じが好きで描きたいのか、雰囲気が描きたいのか、陰影の描き方が好きで題材として出してきたのか、どれなのかがはっきりしませんよね。

 

こういう細かい部分も質問の中にしっかりと含めないと、質問を貰った絵師さんは「どういうこと?」ってなってしまいます。

 

同じテイストのものが描きたいならそれをしっかりと伝える必要はありますし、明確にどういうパーツが描きたいのかがはっきりしているなら面倒でもそれらを全部説明する必要があります。

 

「伝わるよね」と思わないことが大事ですね。

既存のキャラクターがあるわけではないけど絵の描き方を知りたい時

漠然と「絵が下手くそなんで上手くなる方法を知りたいんです」という質問をする人がいますよね。

 

これも、正直伝わらない質問方法じゃないかと思います。

 

質問している人は、自分がなんで上手に描けないのかを知っていますが、質問されている相手には伝わらないことが多いです。

  • 顔が上手く描けないのか
  • 全身を描くのが下手なのか、バランスがとれないのか
  • 髪の毛が上手く描けないのか
  • 目が上手く描けないのか
  • ポーズを描くのが下手なのか
  • トレースが上手くできないのか(苦手なのか)
  • 人物じゃなくて背景が下手なのか
  • 背景と人物がバランスよく描けないのか

などなど、「絵が下手」というキーワードだけで無限に可能性が出てきてしまうのです。

 

これでは的確に悩みに答えることができませんよね汗

 

なので、自分が何が下手なのか、どこを改善したいのかだけでなく、どういう絵を描きたいのかなどを事細かく相手に伝えるように文章を書いてみてください。

 

的確に質問されれば、それに対して的確に答えを出すことができるので、二度手間三度手間を減らすことができますし、「求めていた答えはそうじゃない!」というイライラもなくせますよ。

調べる努力をしよう!

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萌えキャラの描き方、頭身の高いキャラクターの描き方などなど、調べれば一発で出てくるような質問も多いですよね。

 

正直、質問するまでもないようなものは調べた方が早いです。

 

でもね、この気持ちすごくわかるんですよね(笑)

 

というのも、調べて記事を読んでもちんぷんかんぷんで何を書いているのかわからないっていうこともあるからです。

 

それに人に質問をして、動画とかで耳から聴いた情報の方が理解しやすいのも事実なんです。

 

「自分がしている絵師さんなら信用ができる」っていう意味で調べれば出てくるような質問を投げる、というのもあります。

 

ただ、「読解力がないからわからないんだよ」とも言えてしまいます。

 

ここは難しい所なんですが、絵は文章で書かれても理解できないと思っていいんじゃないかと思います。

 

なので、自分で手を動かして試してみて、理解ができなかったりちんぷんかんぷんになってしまったら、また立ち止まって同じ記事を読むと良いかもしれません。

 

そうすると、トライした部分に関しては理解ができていることになるので、不思議と最初に読んだ時よりもわかるようになっている自分に気が付くんです。

 

なので、調べる力、トライする行動力、わからなかった立ち止まって振り返る、を繰り返すと、ほとんどの質問に対しての答えはネット上の公開されていたり、本になっていたりします。

まとめ

質問をする側は、わからないことがはっきりしていますが、質問される側からしたら何で悩んでいるのかがわからない状態です。

 

「自分はこれが知りたいんだ」と思っているのは良いのですが、抽象的かつ、主語が抜けている質問では何一つ伝わりません。

 

自分がどういうことでつまづいているのか、何を知りたいのかは端折って書いてはいけません。

 

面倒であっても一つ一つ丁寧に、相手に伝わるように質問するのが、答える側への礼儀ですよ。

 

また、調べればわかるようなものは自分で調べて、理解できる部分と理解できない部分をしっかりと見極めたうえで質問する方が文章量も質問量も少なく済みますし、的確に答えを貰えるようになります。

 

それから、質問する人に多いのですが、改行はしましょう!

 

文章がダラダラと長ったらしく、「。」で改行されてない文章だと質問が的確にできていても読みにくいので相手のやる気をそぎます。

 

よくわからないからといってスルーされてしまう可能性もあります。

 

どんなSNSを使っていたとしても、文章の改行はとても大事です。

 

最低限の配慮はすべきだと思いますよ。

 

ではでは。