主線のない絵を描き始めてから7か月くらい経ちました。
面白いもので、まだまだ発見があります。
描き方を工夫していたころとは違い、線で分けることの意味を感じなくなり、どんどん不要だと思った線は描かなくなってきました。
シルエットで十分理解できるときは線を省くようになったんです。
そして主線を描いたレイヤーを乗算に変更して塗りはじめ、混ざった色をスポイトで取って線を描くようにもなりました。
昔は下手だった影に関しても、最近は抵抗なくできています。
これに関しては学んだというよりは感覚でつかんできた感じですけどね。
人の成長って、たった7か月でもここまで変わるんですよね。
主線なしを描き始めたときと今の絵
主線なしの絵を描き始めたときの絵は、こんな感じでした。
まだ感覚をつかめてないのか、影の塗り方とかが雑ですね(笑)
ただ、キャラクターに関してはそこそこ描けている印象はあります。
そしてこれが今年の七夕に描いた絵です。
影で形をとるようになり、線は最低限になっています。
影の濃さで表現を変えられるようになり、形もキレイにとれるようになりました。
影の描き込みは最低限であっても、ちゃんと陰影表現がされているように見える工夫ができるようになっていますし、光の表現もいい感じにデフォルメできるようになっています。
ビターちゃんに関しては描き続けているので言わずもがなですね(笑)
出版社にも褒められた
絵本のコンテストに出したとき、個別に作品講評をいただきました。
なんで作品講評をいただけたかは別の記事で書きますが、そこには絵に関する評価も書かれていました。
キャラクターデザインに関しては、可愛くて一目で子どもが好きになりそうなデザインになっていますと言っていただけました。
絵を再開してからの数年間はキャラクターデザインばかりを描いてたのもあって、キャラデザに関してはちょっとした自信があります。
なので、ここを褒めてもらえたのは嬉しいですね。
さらに、細やかな背景描写に関しても世界観がしっかりと表現されていると言っていただけました。
最近の私は、絵全体にテクスチャをかけているのですが、そこも意図をしっかりと受け取ってもらえていました。
デジタル制作をしている中でアナログキャンバスに描かれたように見える表現がしたかったから、こういうやり方をしています。
私はどうしてもデジタルのツルンとした見え方が苦手なので、意図して始めたんですけど、見てくれる人はちゃんと見てくれているんだなって思いましたね。
今後の活動
絵本を描き続けるのは私の生涯通して続けていくことだと思っていますので、これは続けます。
絵に関しては、写実的に描くのもできますが私はデフォルメされた絵を描き続けます。
多分SNSの評価は高くはならないと思いますが、それでも写実的だったりリアリティを全面に打ち出した絵に逃げたくありません。
ピカソだって、ちゃんとうまい絵を描ける画家だったのにキュビズムを模索し続けてゲルニカとかを描き上げたわけですよね。
うまくてもあえて壊しにいく。自分の表現をするために。
うまい絵師は自分の作品を壊しにいくとよく言われますが、私もデフォルメに振り切ります。
私は私の表現のためにビターちゃんを描き続けますし、デフォルメの表現を模索し続けます。
なので、このスタイルはバズらなくても続けていきます。
いつか評価が高まる日を夢見て。
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