ゆうりの日常

イラスト制作ブロガー。ちびキャラをメインに制作しています。

レッドタートル ある島の物語を鑑賞

この間深夜にジブリ作品のレッドタートルがノーカットで放送されていたので録画して、今日鑑賞しました。

 

全体を観た感想は「好き嫌いがはっきり分かれる作品である」と思いました。全体での登場人物は主人公の男、その男に恋をして共に生活を始める女、二人の間に生まれた息子の3人だけ。

 

そして舞台は男が流れ着いた無人島だけです。あとは海ですかね。

 

話の動く場面がいくつかあるのでお話を少ししようかなと思いますが、これから観たいと思ってる人でネタバレが好きではない人はここでこの記事を読むのを止めてください。

 

観てみたいけど知りたい人、観たから他の意見が知りたいとかって人はここからの記事を読んでください。

 

 

 

話が動くのは以下の項目です。

 

・冒頭の荒波にのまれてる主人公のシーン

・島にたどり着いた主人公が島の中を散策するシーン

・最初に小さな亀の群れが海に向かって歩くシーン

・散策してる間に岩の間に男が落ち、水の中にある岩の間の抜け道から脱出するシーン

・男が筏を作って島から脱出しようとするものの、邪魔が入り壊されていくシーン

・3回目の筏の時に赤い大亀に遭遇するシーン

・赤い亀を男が怒って暴力を振るう

・亀から女が現れる

・二人の間に子供が生まれる

・島が津波に合い、家族がバラバラになる

・息子が島を離れる

・男が死んでしまう

 

ですね。

 

ただどれをとってもそこまでの大きな流れではないように話が展開されていくので全体的に観たら少しのっぺりしてる作品ですかね。

 

登場人物にセリフはありません。息や叫び声などはありますけど、それ以外は必要でありそうな場面でもセリフは話しません。すべて音楽、効果音、キャラクターの行動や言動、表情からくみ取らないといけないです。

 

そして、なぜ男は荒波の海の中にいたのかは全く描かれません。3度の脱出が失敗して(というのもこれは赤い亀が男に恋をして脱出を妨害したからですけど)からは男は島で生活する選択を取るためです。

 

妨害された男は亀に苛立ちを覚えて亀を攻撃してしまい、そのまま亀は息を引き取ります。しかし、男の怒りが収まったとき、男は亀を死なせてはいけないと必死に水をかけますが、亀は蘇生しませんが、亀の甲羅が割れたと思ったらその中から出てきたのはなんと女の人。

 

男の看病でか女は息を引き返し男と住み始めます。そしてその二人の間には息子が生まれます。息子が海岸で拾ったコルク付きの瓶は最後までアイテムとして使用されることになる。

 

そんな中で生活しているとき、冒頭で男が落ちた岩の間に息子も落ちてしまいますが、なぜか息子は誰に教わったか泳ぐことができるんです。ちゃんと男が脱出した経路をたどって息子はそこから脱出しますが、抜けると1匹の亀が待っていました。

 

男と女は年をとり、息子は10代くらいの立派な青年にまで成長しますが、そんな時に島に津波が押し寄せて家族はバラバラになります。この辺からは男の視点よりも息子の視点の方が多くなります。息子はまず、島を探して女を見つけます。

 

そして、島にいないとわかると海に出て男を探しに行こうとするんですが、そこには3匹の亀が息子を待ってました。3匹と一緒に海に投げ出されてる男を見つけて、救出しますが、亀の泳ぎ方と同じような手の使い方で泳ぐ息子がそこにいるんです。そして

 

無事に島に戻ってきてから家族でたき火をし(これは多分旅立つ息子に対しての二人からのお祝いでしょうね)、息子は3匹の亀と共に島を出ていきます。筏は作らず、泳いで出てるところを見ると一つの仮説が考えられますが、それは最後に描きましょうかね。

 

息子を見送った二人はもう老人になってるので残りの人生をゆっくり過ごすことになるんですが、男は寝たまま静かにあの世に旅立っていきます。それを見送り、寄り添うように女が寝ると、女の姿は赤い亀になり、男を寝かせたまま海に帰っていきます。

 

映画はここで終わり。

 

最初に書きましたが、男が荒波にのまれながら海の中にいた理由は描かれません。そして、男が言葉を一切発さない理由も描かれません。ただ、男の年齢はそれなりに高く、みた感じ10代~20代前半くらいですかね。

 

そして、女が亀から変化した理由も描かれませんが、これはあくまで私の考えですけど、男にはそれが人に見えて、そして女に見えたんだと思います。人として生活しますし、ちゃんと二足歩行で歩くので人であることには変わりはないんだと思いますが、女は最初から亀だったのではないかと思います。

 

甲羅が割れた時、男は一度その場から離れるんですが、その間に何らかのことがあって亀は女の姿になったのだと。そして息子が小さいのに泳ぐのがうまかったのは亀の子供だから。

 

亀の遺伝子を持っていれば泳ぎがうまいのも納得できますし、亀と同じ手の動かし方で泳げるのも納得できます。そして、海の中を自由に行動できるのも納得ですよね。

 

息子が津波の中でも生きていられてのもそう考えるとしっくりきますよね。そして、島から出ていったのも亀の習性からすればなんとなくですが、わかりますし、女が亀の姿に戻ったのも納得できます。

 

ただ、何がそうさせたのかは意見が分かれる所かもしれないです。男に対しての神様からの贈り物なのか、夢の世界の事なのか(夢と現実が交差してる空間)、男は幻をずっとみていたのかなど。

 

私は全部を通して思ったのは赤い亀の存在の異様さです。赤い亀は突然現れて男の島脱出を妨害し、人の姿になって男と過ごします。でも、他の亀は緑色で普通の亀です。男が冒頭で出会った亀の群れがありましたけど、あの時男は1匹の亀を手に取ります。

 

画面が暗かったため色の判別はあいまいに描かれてましたけど、あれは見た感じは普通の色の亀です。でも、男に恋をしたとしたらあのタイミング以外で男が亀に遭遇する機会はありません。

 

もしあの時手に取った亀が赤い亀だったとしたら人のぬくもりを知って恋をしてもおかしくはないんです。というかあの場面以外にはあり得ないと思います。

 

鈴木監督はこの作品を構想から完成までで8年かかったと言っていたので並みの感覚では理解できないと思いますが、人の生きざまはしっかりと描かれてる作品だと思うので私はこの先品はそこまで悪い作品だと思いません。

 

宮崎駿ブランドでしかジブリを観ない人にはもしかしたらヒットはしないでしょうね。作品を作品として観る人には何か残るものはあると思います。

 

というかなんか切ない感じがしました。キャラクターの表情や動きだけでここまでの感じを表現できるのはさすがだなと感じましたね。

 

というのが私の感想で思ったことでした。人によって意見が違うのは当たり前だと思うので違う解釈があったら知りたいですね。